調査日: 2022-12-22
本レポートは、新たに確認されたランサムウェア「Doydo」に関する技術分析を提供するものです。Doydoは、既知のBabukランサムウェアの系統に属すると推定されており、感染したシステム上のファイルを暗号化し、ファイル拡張子を「.doydo」に変更する挙動が確認されています。
侵害が発生した場合、全てのファイルは「ファイル名.元の拡張子.doydo」の形式に強制的に変更されます。本分析は、インシデント対応および予防策策定の一助となることを目的としています。
Doydoランサムウェアの実行ファイルに関する詳細なプロパティ情報を以下に示します。
Doydoランサムウェアは、標的システム上で以下の主要なプロセスを実行し、ファイルの暗号化を準備および実行します。
暗号化後のデータ復旧を困難にするため、ボリュームシャドウコピーサービス(VSS)によって作成された復元ポイントを削除します。これにより、ユーザーがOS標準機能を用いてファイルを復元する手段を封じます。
<シャドウコピー削除の痕跡>
暗号化処理が完了すると、システム上のデータファイルは以下の形式で変更されます。
<感染後のファイル一覧(暗号化結果1)>
<感染後のファイル一覧(暗号化結果2)>
ランサムウェアによる被害を最小限に抑え、Doydoのような脅威からシステムを保護するため、以下の対策を強く推奨します。
適切なセキュリティソリューションを導入している場合、ランサムウェアの悪性な動作(ファイル暗号化やVSS削除など)をリアルタイムで検知し、遮断することが可能です。
<セキュリティソリューションによる検知・遮断メッセージ例>